サブリミナル効果って本当?
海外、特に欧米では心理学部・医学部系の大学教授によって研究事例の蓄積が進んでおり、サブリミナル効果はすでに証明されたものと一般に認識されています。
そのようなサブリミナル効果を裏付ける事例から、いくつかご紹介したいと思います。
■サブリミナル効果による禁煙の成功■
ニューヨーク大学のシルバーマン博士は、サブリミナル効果が喫煙行動に与える影響について実験を行っています。
シルバーマン博士は多数の喫煙者を集めて彼らを40のグループに分け、一斉に喫煙を止めてもらいました。
そのうち半分のグループには実験の期間中、一定の頻度で、禁煙をサポートするサブリミナル刺激(サブリミナル化されたアファメーション)を視聴してもらいました。
シルバーマン博士が1ヶ月後の状況を確認したところ、サブリミナル刺激を視聴しなかったグループでは13%が禁煙に成功したのに対して、サブリミナル刺激を視聴したグループでは66%が禁煙に成功していたのです。
■サブリミナル効果によるダイエットの成功■
テューレーン大学の行動科学者であるベッカー博士は、潜在意識へのサブリミナル刺激によるダイエットへの影響に関する研究結果を発表しています。
ベッカー博士は病院でダイエットに取り組む患者達に、(通常のダイエットプログラムに加えて)ダイエットをサポートするサブリミナル刺激(サブリミナル化されたアファメーション)を視聴してもらいました。
すると、1年で45キロのダイエットに成功した女性が現れるなど、サブリミナル刺激の視聴を始める以前には考えられないほどの成果が挙がりました。
まずサブリミナル刺激の視聴を継続した患者達の50%が、体重の減少分の50%以上を2年間に渡り維持することに成功しました。
さらにサブリミナル刺激の視聴を継続した患者達の23%が、体重の減少分の75%〜100%を2年間に渡り維持することに成功したのです。
この結果を受けてベッカー博士は、ダイエットを支援するサブリミナル刺激が潜在意識に確かに知覚され、定着し、患者達のダイエットに向けた行動を強化することでダイエットを長期的成功に導いたと結論づけています。
■サブリミナル効果による学習能力の向上■
クイーンズ大学のパーカー博士は1982年、サブリミナル刺激による学習能力の向上に関する実験結果をカウンセリング心理学ジャーナルに発表しました。
この実験では、パーカー博士に集められた大学生60人が3グループに分けられ、それぞれ夏季法律講座を受講する度にサブリミナル刺激を呈示されました。
その結果、3グループのうち学習能力の向上を促すサブリミナル刺激(サブリミナル化されたアファメーション)を呈示された2グループでは、平均BプラスからAマイナスという好成績を記録し、一ヶ月後の記憶維持テストでも良い結果を出したのでした。
一方、学習に無関係なサブリミナル刺激を呈示された比較対照グループでは、平均成績はBマイナスにとどまり、一ヶ月後の記憶維持テストも大幅に劣る結果となりました。
これを受けてパーカー博士は、潜在意識に知覚されたサブリミナル刺激が学習能力を向上させた、と考える以外にグループ平均成績の格差を説明できないとしています。
■サブリミナル効果による万引きと従業員の不正の減少■
アメリカのメジャー雑誌「TIME」は1979年、アメリカとカナダの約50のデパートで実施した、サブリミナル効果の実証実験について記事を掲載しました。
実証実験の内容は、デパート店内のB.G.M.に織り交ぜて、万引きと従業員の不正を戒めるサブリミナル・メッセージを流すというものです。
結果、いずれのデパートでも万引きと不正の被害額が著しく減少しました。
例えばこの実験に参加したアメリカ東海岸のデパートチェーンでは、サブリミナル効果によって万引きと従業員の不正の被害額が37%減少し、その効果は9ヶ月で60万ドルを超えたのでした。
翌1980年には「ウォールストリートジャーナル」も、ニューオリンズのスーパーマーケットで行ったサブリミナル効果の実証実験について掲載しています。
このスーパーマーケットでは、万引きと不正を戒めるサブリミナル・メッセージを流したところ、万引きの被害額は半年間で最高1万3千ドル減少しました。
また店員の不正によるレジの現金不足も大幅に解消して、以前は週あたり平均125ドルの現金不足だったにもかかわらず、平均10ドルまで改善したのです。