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潜在意識 と 顕在意識


あなたのマインドを構成する「潜在意識」と「顕在意識」。これらがどういうものなのか、両者の違い、潜在意識下における信念とセルフイメージの作用、顕在意識による情報操作(査閲)を回避して潜在意識を書き換える方法についてご紹介していきます。


目次
●「顕在意識」ってどういうもの?
●「潜在意識」ってどういうもの?
●「顕在意識」と「潜在意識」はどう違うの?
●潜在意識にある“プログラム”って?
●潜在意識下の「信念」が“感情”と“行動”を生み出す
●どうやって潜在意識を書き換えているの?




「顕在意識」ってどういうもの?


あなたのマインド(意識全体)は、顕在意識(意識)と潜在意識で構成されています。

顕在意識は意識全体の1割未満を占めるに過ぎず、その性格は理性的、論理的、分析的、かつ計数的です。誰かが足し算の問題をあなたに出題したなら、あなたの顕在意識は足し算の実行結果を答えようとするでしょう。

また顕在意識は、意識的な状態(顕在意識が支配的な状態)において、意図的な行動(意識的になされる行動)を支配しています。あなたが(自由意志によって)コーヒーを飲もうとするとき、実際にカップを持ち上げてコーヒーを飲む動作は顕在意識によってコントロールされているのです。




「潜在意識」ってどういうもの?


潜在意識は、あなたのマインド(意識全体)の9割以上を占めています。その性格は分析的ではなく、(潜在意識レベルで)知覚された情報は判断や取捨選択なく蓄積されていきます。潜在意識はいわば情報を無限に記憶する倉庫であり、無批判にあらゆる情報(学んだ知識やスキル、音とイメージ、全ての経験)を蓄積しています。

潜在意識に蓄積された情報は、信念体系とセルフイメージを形成して、その人の思考・感情・行動・習慣・態度の全てに強い影響を及ぼしています。たとえば、感情は潜在意識下の信念体系とセルフイメージによってコントロールされています。私達は望んでいないにもかかわらず、不安や恐れの感情を味わうことがあります。どのような状況でどのような感情を選び発生させるか、潜在意識下の信念体系とセルフイメージが支配しているのですね。

また、潜在意識は息づかいや心拍数といった意図的ではない行動や体の働きも制御しています。(意図的な息づかいのコントロールは顕在意識が担っています。その意図を放棄すると再び潜在意識が制御に入るのです。


顕在意識と潜在意識

「顕在意識」と「潜在意識」はどう違うの?


私たちの多くは、自分の行動を意識的にコントロールしていると考えています。この考えは感覚的に、ユングによる潜在意識の発見以降も根強く残っています。私たちの行動は意識、すなわち顕在意識の支配下にある、と。確かに、顕在意識レベルの思考・感情・行動は、自律的に働いているように思えます。確かに、自律的に感じられる顕在意識での意思決定や行動が、実は潜在意識の強い影響力を受けていると日常感じることはほとんどないでしょう。

しかし事実、潜在意識は、尋常ではない影響力を顕在意識に与えています。その一例として三日坊主が挙げられます。三日坊主は、顕在意識レベルの意思決定が潜在意識(に形成された信念体系とセルフイメージ)に反している場合に、最終的に潜在意識に対抗できないという力関係の象徴的な体験です。このように、私たちの意識(全体、=顕在意識+潜在意識)は時に反目する、少し不思議な構造になっています。

顕在意識と潜在意識の違いを理解するために、自動車の教習所で運転を習っているシーンを思い浮かべてみましょう。状況把握と次の運転操作に注意を払って集中していなければ、安全に運転できない状況です。言わば、顕在意識レベルで運転している状態です。まだ運転技術が神経回路として出来上がっておらず、運転技術が潜在意識レベルに深化していません。

ところが無事に免許を取り、運転に慣れてくると、道路状況の変化に応じた適切な運転操作を自然に行えるようになります。運転技術というスキル情報が潜在意識レベルに浸透して、神経系と協働できるようになったのですね。顕在意識が運転操作から解放されたので、運転しながら会話も楽しめるようになりました。これが潜在意識レベルで運転技術を習得した段階です。

別の例として呼吸について考えてみましょう。この文を読むことであなたが呼吸を意識する瞬間の直前まで、あなたの呼吸は潜在意識によってコントロールされていたことでしょう。また、どのように呼吸するかを意識すると、その通りに呼吸することもできます。呼吸のコントロールが潜在意識から顕在意識に渡された状態です。再び呼吸から意識を外すと、呼吸のコントロールは顕在意識から潜在意識へ戻されるのですね。




潜在意識下のプログラムとは


先の自動車の運転の例では、運転技術というスキル情報が潜在意識に蓄積されていきましたね。運転技術が潜在意識レベルのスキル情報として蓄積していく様は、まさにソフトウェア・プログラムです。スキル情報は潜在意識というコンピュータに蓄積され、ソフトウェア・プログラムのように体系化され、必要であれば自由に利用できるように読み込まれた状態で存在しているのです。他の思考や感情、行動も同様に取り扱われています。

ある状況に直面すると特定の心身反応や感情が生じるのは、潜在意識のプログラムによって惹き起こされた反応が繰り返されて特定の神経回路が強化されたものです。例えば大勢の前でまさにプレゼンテーションを始めようというときに恐れの感情と過剰な緊張反応で支配される状態も、神経系と協働して潜在意識のプログラムが自動操縦によって創り出しています。

潜在意識下のプログラムとは、信念体系とセルフイメージの集合体です。信念体系とセルフイメージは、特定の状況に対する心身反応、感情、思考、行動を作り出しています。望ましくない信念体系・セルフイメージは、理想的な信念体系・セルフイメージへと書き換えが可能です。書き換えが進むほどに適切な心身反応・感情・思考・行動が定着していき、ポジティブな変化が作り出されるわけですね。




潜在意識下の「信念」が“感情”と“行動”を生み出す


〔A-B-Cモデル〜特定の感情と行動を生む潜在意識の信念体系〕
20世紀最高の心理療法家としてカール・ロジャーズと並び称され、REBT療法(論理情動行動療法/理性感情行動療法)の創始者としても有名なアメリカの臨床心理学者アルバート・エリス博士は、潜在意識において信念体系がプログラムとして働く「A-B-Cモデル」という構造を発見しました。

この「A-B-Cモデル」は、特定の状況が発生すると(「A」ctivating event)、当該状況に関連付けられた潜在意識下の信念(「B」elief)によって、特定の結果として感情と行動が生成される(「C」onsequence = emotion & behavior)というモデルであり、潜在意識下で信念体系がプログラムとして作用する構造を明らかにしています。

アルバート・エリス博士が発見した「A-B-Cモデル」〜潜在意識下の信念体系の働き』


どうやって潜在意識を書き換えているの?


顕在意識による査閲とは
顕在意識は、情報が潜在意識へと至る通り道の門番です。誰かがあなたに、あなたの信念体系に合わないことを吹き込もうとしても、あなたの顕在意識はその情報に耳を貸さないか、修正または否定をした上で受け入れています。潜在意識下の信念体系に沿った情報かどうか、チェックしているのです。このように、(顕在意識レベルで)知覚された情報が潜在意識に蓄積される前に、その正当性を疑い、修正し、あるいは否定し、必要に応じて潜在意識への情報伝達を拒絶する機能が、顕在意識にはあるのですね。

顕在意識によるこの機能は査閲と呼ばれています。査閲の基準は、信念体系とセルフイメージに叶うかどうか。信念体系とセルフイメージに反する情報に対しては、修正・否定・拒絶のいずれかがなされています。顕在意識の査閲によって、潜在意識に蓄積される情報は、信念体系とセルフイメージに沿っているか、あるいは沿うように歪められています。

人がアファメーションを唱える時も、アファメーションが潜在意識下に形成された信念体系にそぐわない場合には査閲が発生しています。アファメーションをいくら唱えてもいっこうに効果があがらない場合は、顕在意識による査閲が原因という訳ですね。


顕在意識による査閲』

潜在意識のプログラムを書き換えるには
潜在意識のプログラムを書き換えるにはどのようにすればよいのでしょうか。プログラムの書き換えが成功するか否かは、顕在意識による査閲をどう回避するかにかかっています。これまでに、サブリミナル刺激、催眠、イメージトレーニング(ビジュアライゼーションを含む)、シータ波誘導、NLPなど、顕在意識による査閲を回避するさまざまな方法論が確立され、利用されています。これらの中でも、確実かつ手軽に顕在意識による査閲を回避できるのがサブリミナル刺激です。

サブリミナル刺激による査閲の回避
マインドに対して情報を知覚させる方法には、スプラリミナル刺激とサブリミナル刺激があります。スプラリミナル刺激が顕在意識に知覚される刺激であるのに対して、サブリミナル刺激は顕在意識に知覚されず潜在意識に直接に知覚される刺激です。サブリミナル刺激は顕在意識に知覚されないので、顕在意識はサブリミナル刺激に対して査閲を適用することができません。その結果、サブリミナル刺激は顕在意識をそのまま通り抜け、潜在意識に直接知覚されるのです。


顕在意識の査閲を回避するサブリミナル』

サブリミナル刺激によって顕在意識による査閲を回避し、潜在意識へ情報を直接的に知覚させる作用がサブリミナル効果です。サブリミナル効果を適切に用いることで、潜在意識にある膨大なプログラムの中から問題を引き起こすプログラムを選択的に書き換えることが可能となっています。




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